水始涸(みずはじめてかるる)🌾

2024年10月03日

七十二候では秋分の末候

 水始涸(みずはじめてかるる)🌾

を迎えました。

 稲作が盛んな日本では、水田の水を抜き、稲刈りに備える頃と解釈されていますが、七十二候の原点とされている『礼記月令』や『淮南子』では「陰気益々強くなり水涸る」として、乾いて枯色になった秋の情景そのものをさしています。

 

 近年は田植えも、稲刈りも、昔に比べると全国的にかなり早くなっているので、畦の水口を切って田んぼの水を抜く「落水」をおこなうのは8月のところが多く、すでに稲刈りが終わっているところも少なくありませんので、この七十二候はちょっとずれていると感じるかもしれません。

 

 落水させるのは通常、出穂後約30日、稲刈りは40〜 50日後とされていますが、稲が実って美味しくなるのは、この水を切ってからの登熟期間で、秋の残暑が欠かせないそうです。お米は日中の気温が高く、夜は冷えこむ方が美味しくなります。今年の残暑も厳しかったですが、強い陽射しのおかげで美味しいお米ができるのですね♪

 

稲刈り時